北横岳南峰から八ヶ岳	北横岳南峰と南アルプス

2010.02.21　快晴　　ロープウェイ山頂駅〜北横岳ピストン　行程時間（休憩含む）：５時間１０分　 　行程：ペンション『ひこう船』8:30―8:45ピラタス蓼科ロープウェイ山麓駅9:10―ロープウェイ山頂駅9:20―坪庭―10:10北横岳ヒュッテ10:20―10:30北横岳南峰（2472.5m）―10:40北横岳北峰（2480m）10:50―北横岳南峰―北横岳ヒュッテ11:00―11:30ロープウェイ山頂駅12:00 　　メンバー：（縞枯山組）Ｄｏｐｐｏさん、ＨＡＭＡさん、くみさん　（北横岳組）スロトレさん、ピッケル君、タンタンさん、ＲＩＮさん、ｍｉｌｉｏｎ　（8名）

昨夜は美味しい料理にワインで、随分盛り上がった夕食であった。ペンションは殆ど利用することはなかったが、こんなに低価格で美味しい料理が戴けるなら、今後は積極的に利用しても良いなぁと思う。特に『ひこう船』は知人にお勧めできるペンションであった。

ピタラス蓼科スキー場から蓼科山	ピタラス蓼科スキー場	ピタラス蓼科ロープウェイ山麓駅で

ペンションから坂道を10分程登ると、ピラタス蓼科スノーリゾートのスキー場のゲレンデがあり、奥にピラタス蓼科ロープウェイの建物があった。建物内に入ると、９：００発のゴンドラに乗る予定のスキー客や登山者で行列ができていた。結構大きいゴンドラのようで、私たちは９：１０発のゴンドラに乗れそうだった。 　満員のゴンドラの中ほどに位置したため、車窓からの景色をあまり愉しむことができなかったが、それでも八ヶ岳や南アルプスの山々を何とか見ることができた。今日も素晴らしい見晴らしだ。 　ゴンドラ内ではスキー客が大半を占めているなと感じていたが、山頂駅で下りて、坪庭に出ると結構登山者が居たことに気付かされる。ここは蓼科山より遥かに登山者が多いようだ。

山頂駅・坪庭にて	坪庭の休憩所にて

坪庭は雪山散策には格好の場所で、ロープウェイに乗るだけで、別世界に来た気分になる。私たちは坪庭から縞枯山に向かう組と北横岳に向かう組に分かれる。スノーシューズを履いたら散策組でいいかという気分になったが、やはり北横岳登山の方が魅力的に思え、そちらを目指すことにする。 　ロープウェイ山頂駅に正午の集合を約束して、二組に分かれて出発する。タンタンさんはスノーシューズは不要だと考え車に置いて来たようだ。最初からアイゼンを着けている。確かにスノーシューズは不要のようだ。

坪庭から縞枯山方面	坪庭散策コースの樹氷

昨日も天候が良かったが、今日は更に一段と天気が良さそうだ。空は青空が拡がり雲ひとつない。風も殆どなく、穏やかだ。こんな日は散策よりも、山頂に登って見晴らしを愉しまなければ損なように思う。 　坪庭周回コースと北横岳の分岐で、北横岳へ向かう人はまだ少ないようだ。雪道を奥に入り、山側への取っ付きより、ジグザグの坂道になる。ここからはスノーシューズより、アイゼンの方が歩き易いので、履き替えることにする。

北横岳への登山道の樹氷	坪庭を見下ろす	北横岳ヒュッテ前で

登山道の樹木は樹氷に覆われて、何とも綺麗だ。登山者たちがあちこちで樹氷を撮影している。坪庭から縞枯山方面を見下ろす。登るに従い縞枯山の奥に八ヶ岳の山々が姿を現す。山頂での眺めが愉しみだ。 　昨日の蓼科山登山と違い、こちらは坂道をジグザクに登るので楽だ。青空の下の樹氷を愉しみながら登ると５０分程で北横岳ヒュッテに到着した。樹氷に覆われた林の奥に見える山は、どうやら浅間山のようだ。

北横岳ヒュッテからの浅間山	山頂への急登	北横岳山頂の樹氷

北横岳ヒュッテからしばらく急登が続くが、１０分程で北横岳南峰に到着。前方に昨日登った蓼科山がどっしりとして聳えていた。西に木曽駒ヶ岳、三ノ沢岳、空木岳などの中央アルプスの山々が見え、南を見れば、八ヶ岳の峰々の奥に、鋸岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、鳳凰三山などの南アルプスの山々が見えた。素晴らしい見晴らしだ。 　樹氷の林を通り、南峰から北峰に向かう。南峰には山頂碑はなく、少し高い北峰に『北横岳２４８０ｍ』の山頂碑が立てられていた。

北横岳南峰（2472.5m）から北峰	北横岳北峰から蓼科山

北横岳北峰から八ヶ岳	北横岳北峰から北アルプスの眺望

北峰山頂でしばらく見晴らしを堪能する。ここでは皆一様に眼前に拡がる広大なパノラマ愉しんでいるようだ。御岳があり、乗鞍岳があり、美ヶ原の奥に見える山々は穂高岳や常念岳、そして鹿島槍ヶ岳から五竜岳、唐松岳、白馬三山へと続く後立山連峰の山々のようだ。北東に高峰山や浅間山が見える。冬とは言え、こんなに見晴らしに出会えるなんて感動だ。つくづく、北横岳に登ってきて良かったと思う。

北横岳北峰山頂（2480m）にて	北横岳北峰にて	北横岳北峰で蓼科山をバックに

何時までも山頂で見晴らしを堪能していたいが、そんな訳にもいかず山頂を下ることにする。北峰から南峰へは南アルプスを眺めながら歩く。 　南峰から八ヶ岳を眺めながら山を下る。山頂目指すたくさんのグループの方たちとすれ違う。ロープウェイ山頂駅から1時間で登れ、存分にスノーハイクが楽しめるので、冬山では人気の山なんだろう。結構、スノーシューズを履いて登っている人たちが多いように思う。 　モンスター化した樹氷のトンネルを眺めながら、急坂を下ると北横岳ヒュッテに到着。ヒュッテ前で休憩する登山者も、登りの時より随分増えているようだ。冬とは言え、こんなに人気だから小屋も休業せずに開いているのだろう。

北横岳南峰から下る	坪庭を見下ろす	ロープウェイの車窓から

北横岳ヒュッテからジグザグの坂道を下る。続々と山頂を目指すグループの方たちとすれ違う。私たちの登り始めが早かったのだろう。山はこれから賑わうようだ。 　坪庭まで下りて、分岐を坪庭周回コース側に歩く。標示によると、どうやら一方通行のようだ。ここでは散策を愉しむ家族も多く、子供たちの歓声が聞こえる。坪庭はロープウェイに乗るだけで、麓とは違う別世界に来た気分になる。子供たちの歓声が分かる気がする。 　ロープウェイ山頂駅前でスキーやスノーボードで滑り下りる人たちを眺める。今はスキーよりもスノーボードの方が人気があるようだ。ここから麓まで下りるのはゲレンデが長く、気持ち良いだろうと思う。

ロープウェイの車窓から蓼科山	ロープウェイの車窓からゲレンデ	ペンション『ひこう船』へ到着

１２時前に全員集まり、１２時発のロープウェイに乗り込む。来しなとは違い、ガラガラで私たち以外は数人乗っただけだった。ロープウェイの車窓からそれぞれにカメラを構えて、風景を撮影する。気持ち良さそうに滑る人たちや蓼科山や八ヶ岳など。本当に良い一日だった。天候に感謝だ。 　ペンション『ひこう船』の駐車場に戻り、出迎えの女将さんに挨拶し、ピラタスの丘を後にする。ペンションで頂いた『小斉の湯』の入浴券で、入浴して帰る予定だ。 　『小斉の湯』はたくさんの風呂があったが、見晴らしの湯の露天風呂に入る。中央アルプスの展望を眺めながら湯に浸かるのは本当に気持ちが良い。極楽、極楽・・・。