ミヤマオダマキ	ハヤチネウスユキソウ	ヒメコザクラ	ナンブイヌナズナ

2013.06.27　晴れ、曇り、雨　　　　　　　　　行程時間（休憩含む）：５時間４０分（上山：２時間１０分、下山：２時間５０分） 　行程：小田越9:10―５合目御金蔵10:35―剣ケ峰分岐11:10―11:20早池峰山山頂（1917m：昼食）12:00―打石12:35―頭垢離13:50―（3回程渡渉を繰り返す）―河原の坊14:50 　メンバー：毎日登山ツアー『八幡平・岩手山・早池峰山・八甲田山・岩木山』参加の方々（ガイド含めて１５名） 　　　　小田越の案内板の登山Mapより

早池峰山は花巻市、遠野市、宮古市の境にある。日本百名山であり、花の百名山である。山の花はハヤチネウスユキソウであるようだ。早池峰山登山では、登山口以外には常設トイレはない。登山道では携帯トイレ専用ブースがあるだけで、必ず登山口にある携帯トイレ回収ボックスまで自分で運んで来ることになっている。尚、携帯トイレは登山口や山頂避難小屋で買うことができるようだ。

岳駐車場でトイレ休憩	小田越にて登山準備	岩場歩きの道で

登山口のトイレは混むので、神楽で有名な早池峰神社近くにある岳駐車場でトイレ休憩をする。ここからバスで２０分程上り、早池峰山（1917m）の登山口である小田越（1240m）に到着する。登山口から山頂までの標高差は６８０ｍ程だ。小田越の案内板によると、『上山：２時間２０分、河原の坊への下山：２時間５０分』。下山の方が行程時間が長いようだ。 　登山口には登山教室のバス２台が私達より早くから停まっていて、登山準備をしていたが人数が多いためか、まだ出発できないようなので、私達が先に出発する。 　小田越から樹林帯に入り、しばらく歩くと岩場歩きの道になる。岩場歩きと言っても、岩に足の置き場などを拵えた整備された道なので、歩き易い。

振り返ると薬師岳（1644.9m）	整備された岩場の道	時々、晴れ間が見える

岩場の登り道で振り返る。小田越登山口が随分下にある。向かいには、ガスが出始めたなだらかな山容の薬師岳を望む。この辺りは薬師岳と名付けられた山が多い。薬師如来に由来するのだろうが、山岳信仰が盛んな土地柄なんだろう。 　ガイドは岩稜を登り切った御金蔵付近で休憩する予定だったらしいが、みんなが疲れているようなのでと、岩稜の登り道で休憩することにしたらしい。どうやら女性陣のお喋りがなくなり、静かな登山が続いたのを察したようだ。

御金蔵付近にて	登山道がガスに包まれて行く	急登の岩場を登る

休憩中に少し登山道に青空が覗き出したが、歩き始めて御金蔵付近でガスが登山道にまで立ち込めてきた。道標では『５合目御金蔵』とあるが、その岩稜がどうして御金蔵か私には理解不能だった。登山口からここまで１時間２５分経過している。時間的にも丁度半分位かと思う。 　御金蔵からザレ場の道を２０分程歩き、上部に見えていた岩稜の岩場を登る。結構急な登りだ。登り切った場所から今度は長い梯子道になっていた。そこを１２段程の間隔を開けて、一人づつ登る。

長い梯子道を登る	少し晴れ出した	山頂避難小屋が見えて

長い梯子道をを登り切ると、剣ヶ峰分岐があり、道は遊歩道の木道になる。辺りのガスがどんどん上がり、青空が見えてきた。登山道が陽光で明るくなる。木道をしばらく歩いて行くと、遠くの岩稜の上に赤い屋根の建物が見えて来た。どうやらあの辺りが山頂のようだ。

カラマツソウ	コバイケイソウ	山頂避難小屋への岩場を登る

山頂避難小屋にて	早池峰山山頂（1917m）にて	小雨の中、御座走り付近を下山

明るくなった木道からカラマツソウやコバイケイソウの撮影をする。木道の終点まで歩き、山頂への岩場を登る。避難小屋の裏が早池峰山の山頂だった。岩場より見晴らしを確かめるが、残念ながらガスに包まれて眺望はない。 　山頂でホテルの弁当を戴く。基本的には昨日の弁当と同じだが、おかずは昨日との違いを工夫しているのが分かった。やはり、山頂での食事は旨い。 　私達が山頂を下りる頃になって、登山口でご一緒になった一行が登って来た。私達は正午丁度に河原の坊に向かって下山を開始する。打石を過ぎた辺りで小雨になり、雨具を着る。

頭垢離付近で	ガスが晴れて樹林を歩く	河原坊に到着

頭垢離の沢では雨も上がり、雨具を脱ぐ。ガスがどんどんと上がって行くのが分かる。沢道を下るに従い、登山道明るくなる。この明るさが山頂であったらと嘆きながら下る。渡渉を３度程繰り返し、やっと河原の坊に到着する。上山は案内板時刻より１０分早かったが、下山は案内板の時刻通りだった。 　今夜の宿は十和田湖近くの大湯温泉の『ホテル鹿角』である。ここからバスで２時間程かかるようだ。入浴後は、とても待てそうにない。麓のコンビニで酒を買い、祝杯をバスの中で挙げようか。早池峰ワインも旨いそうだ。